今年ももう終わり。芸能界も行く人、来る人、お騒がせな人と、明暗を分けた人間模様を映し出した。中でもジャニーズ事務所のタレントたちは、良くも悪くも芸能界の主役として活躍。その一方で、ジャニーズ事務所を辞めたタレントも多い。辞めて自由に活動を始めた人、つまずいた人――。
「辞めジャニ2021」と題して、ジャニーズ脱退組の今を査定してみた。(全2回の1回目)
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KAT-TUN15周年で「紅白」にプッシュ
今年のNHK「紅白歌合戦」の出場メンバーで、ある種の驚きと共に注目を集めたのが、CDデビュー15周年で初出場のジャニーズ事務所所属のKAT-TUNだ。かつては6人組だったが脱退が相次ぎ、現在は亀梨和也(35)、上田竜也(38)、中丸雄一(38)の3人組だ。
「2006年のデビュー以来、コンスタントに活躍している3人ですけど、KAT-TUNの今年のヒット曲を思い出せる人いるでしょうか。デビュー以来、CDシングル29曲、アルバム11枚が全て音楽チャートの1位になってますが、全てはジャニーズ事務所の力があってこそなせるワザ。
紅白はKAT-TUNの15周年記念でプッシュしたことに加え、ここ数年の脱退続きで、ジャニーズに推せるタマがいなくなったことが実情としてはあるでしょうね。音楽関係者もしみじみしちゃっています」(スポーツ紙芸能記者)
実際、2016年末に解散したSMAP、昨年の大みそかをもって活動休止中の嵐、2018年に山口達也(49)の女子高生に対する強制わいせつで音楽活動を休止して今年3月末で長瀬智也(43)が脱退したTOKIO、そして今年11月1日に解散したV6など、かつてジャニーズ帝国を引っ張ったグループは見る影もなくなってしまった。
そんな中で3人になりながらも迎えたKAT-TUNの15周年は、ジャニーズにとって事務所の盤石さをアピールできる明るい話題なのだ。そしてこの年末、注目を集めた“辞めKAT-TUN”もいる。11月に格闘家の朝倉未来との「ストリートファイトで勝ったら1000万円」という企画に名乗りを上げた田中聖(36)だ。
「結局、けがで欠場となりましたが、元ジャニーズのタレントが格闘技ですからね。“落ちた”印象にはなりますよ。田中は2017年に大麻所持で逮捕されその後不起訴になった。そこからほとんど芸能活動はしていません。音楽イベントに顔こそ出していますが、“売れないYouTuber”が本業みたいな状態ですからね。KAT-TUNの全盛期を知っているだけに、もの悲しさがあります」(ワイドショー関係者)