JINSから発売された「JINS MEME(ジンズミーム)」は、モーションセンサーを始めとする複数のセンサーを内蔵し、姿勢が悪い時に警告してくれたり、長時間作業を続けていると休憩することを促してくれたりする、一昔前の表現で言うと「ハイテクな」メガネです。

 中身こそ最先端で、カテゴリで言うと「ウェアラブルデバイス」にあたりますが、外観は一般的なメガネとほぼ相違なく、また実売価格は19,800円と、数万円はするVRゴーグルなどよりは一般的なメガネに近い価格帯です。健康維持にどのような効果があるのか、またそれ以外の機能の実用性はどうなのか、実際に購入して1ヶ月ほど試用してみました。

「JINS MEME」(https://jinsmeme.com/)。複数のセンサーを内蔵し、姿勢やまばたきなどのデータを連携先のスマホに送って分析できるハイテクメガネです。実売価格は19,800円

見た目は「普通のメガネ」ながらセンサーを内蔵

 本製品の外観は、一般的なメガネとは変わりません。フレームはやや太めのタイプのみ数種類と、デザインを選ぶ楽しみはありませんが、普段遣いに支障がないのは大きな魅力です。装着方法も一般的なメガネと同じで、何らかの特殊なセンサーを肌に貼り付けたり、わずらわしいキャリブレーションなどを行う必要はありません。

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 計測できるデータは、立ったり座ったり頭を傾けたりといった体の動き(モーションセンサー)のほか、視線移動やまばたきの回数(眼電位センサー)など、多岐にわたります。特に後者はスマートウォッチなど既存のデバイスでは測定が難しいため、本製品ならではの特徴となっています。

フレームは太めのタイプしかありませんが、見た目はまったく普通のメガネです
鼻あての部分はやや厚みがあり、ここに各種センサーが搭載されています
鼻あて下部にある充電用端子にクリップ(後述)をはめて充電を行います
付属品一式。充電用のクリップ以外はまったく普通のメガネです
スマホにインストールした専用アプリでペアリングを行って利用します(左)/利用にあたっては身長体重などのデータを登録し、診断の基礎データとして利用します(右)

 取得したデータはスマホに転送されてアプリで管理されるため、初回利用時にはBluetoothによるセットアップが必要になります。もっとも、本体もしくはスマホの電源がオフになっていても、通常のメガネとして使えますので、外出先でいきなり使えなくなって困ることはありません。