アプリ経由でさまざまな通知が。健康維持以外の機能も
さて、本製品を使っていると、スマホアプリでさまざまな通知が表示されます。例えば30分以上連続して座ったままだと立って休憩することを促したり、あるいは緊張状態が続いているのでメンテナンスと呼ばれるプログラムをこなして体をほぐしましょうといった具合です。これにより、体や心の異常を未然に防止できるというわけです。
またアプリを立ち上げれば、作業中の頭の角度をリアルタイムで表示できます。一般的に、目のドライアイを防ぐためには、ディスプレイは見下ろすようになるのが望ましいとされていますので、本アプリを使って視線がやや上向きになっていると診断されれば、ディスプレイの位置をやや低くするなど、対策が立てられるというわけです。
また、こうしたセンサーで取得した情報以外に、決まった時間に体操などのルーティンを行うよう通知するなどの機能も備えています。とはいえ実際に使った限りでは、やや通知の頻度も高く、お節介な印象を受けました。設定からオフにすることもできますので、不要であれば非表示にしておくとよいでしょう。
さらに本製品の試用中に、アバターをコントロールできるという新たな機能も加わりました。本製品をかけた状態で頭を前後左右に動かすと、専用アプリ内のアバターが同じ動きをしてくれるほか、ボタン操作でポーズも変えられるので、背景画像と合成することでちょっとしたVTuberのようなことができてしまいます。
またこれ以外にも、頭の動きやまばたきを活用してPCやスマホなどを操作する機能も開発中とのこと。高価なアイトラッキングツールを用いなくとも目の動きを追える本製品ならではの機能で、PCやスマホがこれまでと違った使い方ができるようになることが期待できます。健康維持という本来の機能とはやや違ったこれらの機能も、大きな可能性を感じさせます。