日が暮れると、キャンプ場で爆音を鳴らして踊りまくる
──ということは、日が沈んで以降に迷惑行為がエスカレートした?
早川 その後、パリピ集団はテントサイトに移動したんですが、夜7時を過ぎたころ、突然、彼らのいるサイトから音楽が爆音で鳴り響きました。見ると、バーベキューをしながら音楽に合わせて踊りまくっている。完全にキャンプ場をフェスやレイブ(ダンス音楽を一晩中流す屋外イベント)と勘違いしているんです。
ほかのキャンパーからクレームがついて30分ほどでおとなしくなりましたが、今度は酒や食べ物を手に持って、昼間騒いでいたデイキャンプのサイトにゾロゾロ移動し始めたんです。しかも、やっぱり他人のサイトを平気で横切るうえ、酔っ払った状態でマスクもつけずに喋りながら移動するので、ほかのキャンパーたちが激怒していました。
──さすがに移動した後はパリピ集団もおとなしくなりましたか。
早川 全然です。むしろ夜9時ぐらいからさらにエスカレートしました。普通なら、その時間は夕食の片付けも終わってまったりする時間です。僕ら夫婦も焚き火を見ながら静かにお酒を飲んでいました。しかし、パリピ集団は違います。突然、「ハッピーバースデー!」の大合唱が起こると、どんどん奇声が大きくなり、彼らが暴走し始めたんです。
──暴走? いったい何をやり始めたんですか。
早川 サウナづくりです。最近“アウトドアサウナ”というのが流行っているんですが、パリピ集団も見よう見まねで河川敷にサウナをつくり始めたんですよ。でも、男性陣が半裸の状態で川に入って岩を集めたり、ポンプでボートに水を貯めたり、それに女子がまとわりついてイチャイチャしたり、とにかく騒がしい。加えて、今度はお決まりの花火です。
──子どものいる家族連れなら就寝する時間に花火をするのは迷惑すぎますね。
早川 ちょうど僕たちのテントサイトの真下あたりで騒いでいたので、キレそうになりましたよ。すると、ほかのキャンパーから何度目かわからないクレームがつき、管理人さんから激しく注意されていました。その後、渋々テントサイトに戻ったんですが、泥酔しているのでコケまくり、そのたびにキャーキャー大騒ぎする。
夜11時ごろにようやく静かになったんですが、ホント最悪でした。せっかく夫婦で休日のキャンプを楽しもうと思っていたのに、彼らのせいで台無しになりました。
──ちなみに、パリピ集団の年齢層はどれくらいだったんですか。
早川 翌朝、彼らとすれ違ったんですが、やはり男女ともに20代の若者が中心でした。でも、なかには40代と思われる男性も5、6人混じっていたんです。いい年をした大人がパリピを気取り、キャンプ場で大騒ぎしていたことに驚きましたね。