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「ご病気なのに来ていただいて…」雅子さまの苦しい日々が財産になった“瞬間”〈愛子さまのご成長が宮内庁との架け橋に〉

2021/12/30

 12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまがご成年を迎えられ、皇后雅子さまは人生の節目の行事に臨まれる愛子さまを支えられたといいます。ジャーナリスト・友納尚子氏の「雅子妃『皇后』への決意」(「文藝春秋」2019年2月号)を一部公開します。

岸田文雄首相ら三権の長から祝賀を受けられる天皇皇后両陛下と愛子さま(代表撮影) ©時事通信社

(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)

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皇太子妃としての存在を認めてもらった

 雅子妃は、一昨年から徐々にお務めができ始めたという下地があった。

「ご公務を1カ月に4回連続でつとめられたり、泊まり掛けの地方公務の内容を増やされたりしていました」(宮内庁詰め記者)

 一昨年夏の日本赤十字社主催の「フローレンス・ナイチンゲール記章授与式」もその一つ。2年に1度の開催のため、名誉総裁を務める皇后にとっては最後のお務めだった。

2019年8月、フローレンス・ナイチンゲール記章の授与式に出席された雅子さまと紀子さま ©共同通信社

 雅子妃はその年の春、同じ日本赤十字社が主催する春の「全国赤十字大会」を発熱のため欠席されたこともあって、この授与式には何としても出席されたかったという。

 願いは叶い14年ぶりに出席ができた。皇后からも労いの言葉をかけられたといわれ、その後の雅子妃の前向きな姿勢につながる。皇后からお言葉をいただいたことは、皇太子妃としての存在を認めてもらったようなものだった。

「会場では、雅子さまが皇后のなさりようを見つめながら頷いていたのが印象的でした」(新聞記者)

大きな自信につながる出来事が起こった

2020年1月14日、「講書始の儀」に臨まれる天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻 ©時事通信社 

 昨年は、年明けの一般参賀の儀をはじめとするお茶会などの諸行事にくわえ、15年ぶりに「講書始の儀」を務めることができた。

 5月には、御代替わりの後に、皇居内で行われて来たご養蚕を皇后から引き継ぐことが発表された。宮内庁詰め記者の中には、「雅子妃はお蚕が嫌いだと思っていたので、驚きました」という誤った情報を鵜呑みにした見方もあったが、皇后も皇太子妃の時はご養蚕所に上がったことはなかったという。幼いころから虫好きで知られる雅子妃にとって、お蚕の世話は何ら問題なかった。

 同月13日、皇太子ご一家は皇居内にある紅葉山御養蚕所に上がられた。

 ご養蚕は、歴代の皇后の仕事として147年に渡り引き継がれてきた由緒ある儀式。雅子妃は、皇后からご養蚕の儀の意義やその後の作業の仕方などを教わったという。午後からは、両陛下とご一家で昼食をご一緒に召し上がられた。

「雅子妃は、皇后陛下から長時間にわたるご養蚕ということで『無理はしなくていいから』と優しくおっしゃっていただいたことを喜んでおられたといいます」(宮内庁関係者)

 その3日後、15年ぶりのご出席となった「全国赤十字大会」(東京・明治神宮会館)は、雅子妃にとって大きな自信につながる出来事だった。

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