「むーざーい!むーざーい!」傍聴席からまさかの“コール”
その(4)2004年9月3日
罪名:建造物損壊
被告人:書店店員の男性(25)
起訴されたのは、東京都内の公園のトイレにペンキで落書きしたという内容。
第一審では懲役1年2月執行猶予3年という判決が言い渡された事件で、被告人は納得いかないと控訴しての判決公判。傍聴席はほぼ満席で、座っているのは被告人の支援者。きっと逆転無罪の判決を期待していたのでしょう。
裁判官「主文……本件控訴を棄却する」
と主文を述べると「ん?」「え?」という戸惑ってる小声が傍聴席から漏れました。控訴審判決は「有罪」とか「無罪」とは言わないのでピンと来ないんですよね。裁判官が判決理由を述べ終えると、誰が音頭を取ったのか
傍聴席「む~……ざーい。むーざい」
とコンサートでの「アンコール、アンコール」のリズムで手拍子付きで合唱が始まったのです。もちろん傍聴席は私語禁止。
裁判官「傍聴席は静かにして下さい! 退廷して下さい!!」
傍聴席「む~ざーい!む~ざーい!」
すると30秒程で警備員7人が法廷にやって来て、傍聴席にしがみつきながら「無罪! 無罪!」と不規則発言を止めない傍聴人を1人ずつ取り押さえるという珍しいスタイルで閉廷となりました。被告人じゃなく傍聴人の不規則発言というレアケースです。
仮に不満があったとしても、ルールに則って裁かれたいものですね。
2021年 裁判部門 BEST5
1位:「2人の関係は10年以上にわたり...」熊田曜子と不貞相手が裁判資料を「黒塗り」にしてまで隠したかったこと《夫が怒りの告発》
https://bunshun.jp/articles/-/50996
2位:《電通マンが“掛け持ち不倫”で同時多発訴訟》女性4人に囁いた「子供ができたら結婚しよう」の悲惨な末路
https://bunshun.jp/articles/-/50995
3位:反省文を出したくないと絶叫、傍聴席から無罪コール…裁判ウォッチャーが見た「ヤバい裁判」
https://bunshun.jp/articles/-/50994
4位:《異例の死刑判決》「あんた生涯、このこと後悔するよ」 工藤会トップが裁判長に言い放った言葉の“真意”
https://bunshun.jp/articles/-/50993
5位:“タピオカ恫喝”木下優樹菜に司法判決《事務所総出》は「脅迫」《おばたん♡》は「原告を嘲笑」 木下側の“トンデモ主張”も
https://bunshun.jp/articles/-/50992