義母の嫌味から逃れたい
相田香菜さん(26歳)は、義実家で過ごす年末年始が本当に苦痛だという。
「とくに義母と相性が悪くて、あからさまな嫌味を言われるんですよね。年末年始に少し夜ふかしして、朝起きるのが9時頃になってしまうと『あら、おそよう』と言ってくる。その後もかってに自分で家事を始めたにもかかわらず、ここぞとばかりにこちらへのあてつけを連発してきます。私が持っていたMIU MIUの財布を見て『旦那のパンツも洗わないのに、素敵な財布を買ってもらえてうらやましいわ』と嫌味たっぷりに言われたときのことは、一生忘れません」
相田さんは内心「お前だって洗濯板で洗濯してるわけじゃねえだろ」と怒り心頭だったものの、とにかく謝りつづけた。
「相手の態度から『金を出すから口を出させろ』という本音が透けて見えるんですよね。お金の面を抜きにしても、義理の親に言い返すこともできないから『そうですよね~』と言ってニコニコしてるしかない。パワハラと同じです」
自宅に帰り、義母の嫌味がストレスだと夫に相談しても「大丈夫、母さんは香菜のこと気に入ってるよ」と見当違いの返事をするのみで、まったく対応してくれないという。
相田さんがそれ以上にイヤだと話すのは、義実家で飼われているペットの存在だ。義実家の室内で飼われている犬とは義母以上に相性が悪い、と彼女は顔をしかめる。
「私は、子どもの頃から犬好きです。でも、義実家の犬はまったくしつけがなっていなくて大嫌い。ずっと落ち着きがなくて、人の食べ物も食べちゃうし、それを見るのもイヤですね。ずっと私に吠えてきて、歩いていると足に噛み付いてくるから、噛まれたくなくてトイレも我慢してます……。義実家のペットに会うのが一番の苦痛なんですよね」
相田さんが噛まれている姿を見ても、犬を止めるわけでもなく「しょうがないな~」という反応しかしないという。義実家のペットと折り合いをつけるのは、かなり難しそうだ。
「毎回年末年始は、帰省する、しないで、夫とケンカになります。でもこの1年は『義両親の健康のために帰省しない』という大義名分があったので、義実家に行かずにすみました。でも今年は、義母からLINEで『ワクチン打ったなら来ていいよ』と言われているので、残念ながら帰省することになりそうです……」