離婚と聞くと、それだけでネガティブなイメージを抱いてしまう人も多いかもしれない。しかし、夫婦それぞれが“自分の人生”を謳歌するためのポジティブな離婚も決して少なくはない。期限を設け、将来の離婚を約束する“離婚約”も、そうした前向きな離婚の選択肢の一つだ。

 フリーのイメージコンサルタントとして活動するのらりくらら氏も、実際に“離婚約”をしている一人。ここでは同氏の実体験と、離婚約をする当事者への取材をまとめた著書『離婚約、してみました。 別れてもヨリを戻しても幸せになるために』の一部を抜粋。筆者自身が離婚約をしてみて得た気づきについて紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)

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夫と「離婚約」中の今、こんな毎日を送っています

 離婚約して約1年半。最近、喧嘩はありませんが、イラっとすることは時々あります。離婚約をしたから平和に過ごせるのかなと思っていましたが、イラっとすることはまだあるみたいです。例えばお酒に酔って帰ってきたらイラっとして近寄りたくないと思うし、サーフィンに行ってくると当たり前のように言われると自由だな~と思います。でも、家が私の仕事の書類や私物で溢れていても、忙しくて家事ができず洗濯物の山があっても、文句は言わないところは助かっています。だからやっぱりお互い様ですよね。この生活に終わりがあるかもと思うと、以前よりはいろんなことが許せるようになっているのは確かです。

 絶賛、離婚約中ではありますが、皆さんに2つの報告が。ひとつめは寺門さん(編集部注:夫婦問題コンサルタント)にいただいた、「結婚生活で私のどんなところがダメだった?」と聞いたほうがいいというアドバイス、実行しました。

 ある日、私のリモート打ち合わせが始まる5分前、ちょうど夫が朝の身支度を整えていたとき、「ねぇねぇ、結婚生活で私のどんなところがダメだった?」と単刀直入に聞きました。すると冷静に、「常に自分が正しいと思っているところ」と言われました。それを聞いても正直、すぐにはピンと来なかったんです。「ほかにはある?」と聞くと、「もういいよ」と家を出て行ってしまいました。