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 想像するにうちの夫の場合、もう諦めの境地に入っていて、今さら掘り起こすことは無意味だと思っているんだと思います。私に対して何を言っても無駄、と思っていると感じられることは、私の中の寂しさの根源だったなと今になって思います。

 リモート打ち合わせがあったため、深堀りできずに会話は終わったのですが、何と打ち合わせまでのスタンバイ中、オンラインになっていて夫との会話が仕事仲間に丸聞こえだったよう。「聞いちゃいけない内容っぽいから一旦退出します」というメールと共に終了されていました(笑)。

実母は「まだ先は長いんだから楽しいことがいちばんよ」

 夫に言われた直後はショックを感じなかったのですが、その後、じわじわと「悲しいな」という気持ちが湧き上がってきました。本心を聞くと、相手に対して今や気持ちはなくてもやっぱり嫌な気持ちがしますし、その言葉について考えてしまいます。

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 “常に自分が正しいと思っている”って私だけじゃなくみんなそうなのでは?と思ったり、“自分だってそうじゃない? 自分は今まで譲ってきたってこと?”とますます嫌な気持ちに。結局、価値観が合わないってことなのだなと納得しましたが、しばらくモヤモヤが続いたので、ダメだったところを聞くときはよかったところも併せて聞くのがいいかもしれません。

 もうひとつのご報告は、義両親と実母に私たち夫婦の離婚約について伝えたこと。義両親には正式に離婚が決まったときに伝えようと思っていたのですが、義母と買い物をしていたときのこと、突然、「あなたたち、離婚するの?」と聞かれてびっくり(笑)。これには笑ってしまって、「娘が高校に入ったタイミングでと考えてます」と伝えると、「あら、そうなの」と全く気にも留めない様子でした。義母には私たちは離婚するくらいの関係に見えていたんだな、さすが人生の先輩だなと思いましたね。

「あなた、家で笑ってないでしょ」と図星を突いてきた実母には言っておかないとと思っていたので、「娘が高校に入ったら離婚しようとお互い話し合ったの。まだ迷ってるところがあるんだけど」と伝えると、孫のことが大好きで心配する母は、「高校生じゃまだ早いわよ。大学に入ってから考えなさい」と一度は言ったものの、「いいじゃない、あなたの旦那さんのことは好きだけど、冷たいところあるわよね。まだ先は長いんだから楽しいことがいちばんよ。でもちゃんとお金は貯めておきなさいよ」と言いました。友人はともかく、身内の反対はない状態になりました。