明日12月26日、京都の都大路を舞台に第72回全国高校駅伝が開催される。7区間、42.195kmのコースで、47都道府県の各代表校が健脚を競う。
年始の箱根駅伝人気が高まる中で、その箱根常連校に進学する高校生ランナーたちが多く駆ける都大路も、大きな注目を集めるようになってきた。未来の箱根路を担う高校生ランナーの青田買いをすべく、楽しみにしているファンも多いことだろう。
近年はナイキを中心とした「厚底シューズ革命」の影響もあり、好記録が続出している。実際に7つの区間でも、区間記録や日本人最高記録を目にする機会が年々増えてきている印象だ。
高校駅伝に残された、ある“ナゾの記録”
ところがそんななかでひとつだけ、異質な区間記録が存在する。
それが5区3km区間の区間記録だ。京都の丸太町通から烏丸通を走る、なだらかな上り坂が続く難コースである。
その記録がマークされたのは、実に49年前まで遡る。
新潟・小出高校の浅井利雄選手の記録した8分22秒という記録が今も残る。靴の進化やトレーニングの進歩もあり、そのほかの区間記録はほぼ2000年代以降のものだ。
にもかかわらず、なぜかこの記録だけは、時が止まったままになっている。小さなコース変更はあったものの、登り基調のコース設定は変わっておらず難易度自体は今も昔もそれほど変わっていない。
半世紀近くも更新されない“不滅”の快記録。その記録のウラには不思議な「ミステリー」が存在するという。