道路に固有名がついていても、それが外国語で表記されていては、一目で理解することが難しくなる。その点、「番号」はユニバーサルである。しかし、たしかにこの路線番号を細かく把握している日本人は少ないだろう。
「ならず者」はどこにでもいる
日本をこれまでで「一番きれいな国」と表現するローマンさん。だが、動画内では山中で不法に投棄された廃棄物を見て少しガッカリする様子も見られる。
「いろいろな人がいます。同じ優しい人にも、『“ありがとう”を貰うから優しい人』もいますし、『誰も見てなかったら優しくない人』もいます。それは日本もアメリカも関係ありません。
人は同じ。みんな『アメリカ人と日本人は全然違う』と言うけど、中は同じです。もちろん違うこともある。たとえば『意地悪な人』。ロシアやアメリカには『みんなが見ていても意地悪な人』がいますが、日本にも『みんなが見ていたら優しい人だけど、見ていなかったら意地悪な人』がいます。文化によって違うこともあります。
でも、結局、本当のところはあまり変わらない。だから『ならず者』はどこにでもいますし、本当に優しい人もいるんです」
環境によって、私たちの振る舞いはさまざまな形で制限を受ける。環境は私たちの行動原理にとっての「器」であり、この形状によってマナーや常識のあり方も変わってくる。しかし、だからこそ、その国や地域に特徴的な振る舞いをもって「民度」や「品性」についての優劣を判断すべきではないのだろう。「ならず者」も「従順なドライバー」もどこにでもいるのだ。
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