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「役者はもちろん、制作に回るのかも…」39歳になった小栗旬が思う「大河ドラマ後の人生」《『鎌倉殿の13人』主演》

12月26日は小栗旬の誕生日

2021/12/26

 きょう12月26日、俳優の小栗旬が39歳の誕生日を迎えた。年をまたいで半月後の2022年1月9日には主演するNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がスタートする。今年は、ハリウッド映画『ゴジラvsコング』がアメリカと日本で公開され、主演ドラマ『日本沈没―希望のひと―』も話題を呼んだ。

©Getty

 小栗の俳優としてのキャリアは、小学5年のときに入った児童劇団に始まる。そのころ内田有紀のファンで、俳優になれば会えるかもしれないと思って自らオーディションに応募したという。劇団に入ってしばらくはほとんどエキストラだったが、しだいに名前のある役をもらえるようになる。

第一印象は「すごく外れた奴」

 高校1年のときには『GTO』で初めて連続ドラマにレギュラー出演する。それでちょっと人気が出たので、勘違いしていい気になったが、その状況は長くは続かなかった。共演した同年代の俳優はどんどん仕事をしているのを見て焦りを覚え、母親に怒りをぶつけることもよくあったという。高校にもほとんど行かないまま、2年で中退する。仕事がないので、こっそり洋服屋でバイトしていたところ所属事務所にバレて怒られたりもした。

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 そんな時期、大きな出会いが訪れる。演出家の蜷川幸雄を、親しい俳優の藤原竜也が出演する舞台を観に行ったときに紹介されたのだ。当時の小栗はスケボーをやっており、髪の毛を後ろでひっつめ、それっぽい格好をしていた。それが蜷川の目には「すごく外れた奴」というふうに映ったらしい。その後、シェイクスピアの代表作『ハムレット』(2003年)のフォーティンブラス役をやってみないかと誘われ、初めて蜷川演出の洗礼を受ける(※1)。