認知症患者は未知の世界を旅しているようなもの――。
そんな気づきから生まれた「認知症世界の歩き方」。認知症患者100人のインタビューを通して見えてきた、「彼らが見ている世界」を“異世界RPG風”に解説した一冊だ。
本書では認知症ゆえの困難が、時計の針が一定のリズムでは刻まれない『トキシラズ宮殿』」、「目の前に突如現れる落とし穴、水溜まり、深い谷『サッカク砂漠』」、「ヒソヒソ話が全部聞こえて疲れてしまう『カクテルバーDANBO』」などと題して解説されている。
いまや人生100年時代。認知症は友人や家族、そして自分自身も含めて、誰もがなる可能性がある。認知症を正しく理解しておくことで、来るべき“旅立ちの日”に備えよう!