黒田清子さんからのティアラ借用が実現した理由
愛子さまはご成年の準備にしっかりと参加され、細かい打ち合わせなどもされているという。愛子さまは黒田清子さんからティアラを借りて行事に臨まれることになったが、天皇の娘として、成年を迎えた経験を持つ清子さんに相談したところ、快諾したという。元皇族として皇室を支える姿勢やさりげない心配りが感じられ、黒田清子さんのご性格が表れているように思う。
昨年12月22日には、安定的な皇位継承のあり方を議論する有識者会議は、皇族数の確保が喫緊の課題だとして、(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する(2)旧宮家の男系男子が養子として皇族復帰するという2案の検討を求めた最終報告書を取りまとめ、岸田文雄首相に提出。皇位継承の議論は「機が熟していない」と先送りした。
成年皇族となられた内親王を持つ母として、現在の状況を前に雅子さまはどのような思いでいらっしゃるのか。両陛下や愛子さまにとっては、今後も黒田清子さんの例を参考にされて、ご相談されることが増えていくのではないだろうか。
両陛下と愛子さまがお揃いで沿道の人々に手を振られ、とてもいい笑顔を向けられているご様子を拝見していると、上皇ご夫妻と紀宮さまがお三方でお過ごしだった当時のようなあたたかな雰囲気が伝わってくるようにも思う。
成年に当たってのご感想で、「これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております」と述べられた愛子さま。紀宮さまは、本格的に公務に励まれ、外国を公式親善訪問された初めての内親王だった。愛子さまは大学卒業までは学業を優先されると思われるが、成年皇族として立派にお務めを果たしていかれるだろう。