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運転席がもげるほど大破…“首都高バトル”で20歳大学生死亡 “ルーレット族”が復活した理由

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なぜ“ルーレット族”が増えたのか?

 原因は新型コロナウイルス。外出自粛で交通量が激減したのを幸い、暇を持て余した走り屋達が戻ってきたのだ。緊急事態宣言後に一部パーキングエリアの閉鎖が続いたのも「たむろする“ルーレット族”を閉め出すため」(同前)という。

「警視庁はこの年末年始、450人態勢で取り締まりを強化しました。大晦日の夜から1日朝にかけては、首都高で整備不良の違法車両など3件を取り締まっています」(同前)

BMW「M3」 ※写真はイメージ ©iStock

 亡くなった男子大学生もそんな“ルーレット族”の一人だった。彼のものとされるツイッターには、こんな投稿が残されていた。

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〈金欠レーシングだから新品のタイヤは買えるわけがなく、中古の型落ちタイヤしか履けない運命…〉

 以降も車の修理が相次いでいることなどを明かし、1月1日には〈年始からまたまたリップ吹き飛ばしました〉と、新年早々バンパー下のエアロパーツを損傷したことを投稿している。

 その4日後、“首都高バトル”の末、命を落としたのだった。

運転席がもげるほど大破…“首都高バトル”で20歳大学生死亡 “ルーレット族”が復活した理由

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