〈あらすじ〉
1978年、ミラノ。父が営む運送会社で経理を手伝っていたパトリツィア(レディー・ガガ)は、ファッションブランドGUCCIの創業者の孫で、弁護士志望のマウリツィオ(アダム・ドライバー)と出会う。パトリツィアの熱烈なアプローチが実り、愛し合うようになった2人は、マウリツィオの父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切り結婚する。マウリツィオは家業に興味がなかったが、伯父のアルド(アル・パチーノ)と妻に説得され、暫定的な跡取りとなる。ロドルフォの死後、パトリツィアはGUCCIを支配するために、占い師(サルマ・ハエック)と手を組んで、アルドの息子のパオロ(ジャレッド・レト)ら創業者一族をブランドから排除していく。
〈解説〉
ノンフィクション小説をもとに、グッチ一族の確執と崩壊を描くサスペンス・ドラマ。『最後の決闘裁判』に続くリドリー・スコット監督作。159分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆ちょっとした「王朝もの」映画のよう。レディ・ガガはもっと成り上がり感を見せたほうが。禿頭のJ・レトに笑い泣く(?)。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆イタリア訛りを誇張した英語と大仰な芝居が楽しくない。R・スコットの冗談は不発か。ソープオペラに徹すればよかった。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆肉食獣の迫力L・ガガ。草食獣の佇まいA・ドライバー。名優たちの個性も炸裂し、資産家一族の末路は見事に大崩壊。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆実録系ながら悪ノリ過剰の面白さ。『マクベス』や『ゴッドファーザー』のパロディの如き帝国崩壊。笑えるほど怪演の嵐!
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洞口依子(女優)
★★★★☆グッチ家の物語はまさにゴッドファーザー張りな“ファッション・コルレオーネ”。そこに君臨するガガと男優陣の熱量!
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『ハウス・オブ・グッチ』(米)
1月14日(金)より全国ロードショー
https://house-of-gucci.jp/