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《水島新司さん追悼》「青春そのものでした」「あぶさんがいてくれたら」ドカベンなど3作品に寄せられたファンからの熱いコメント

《水島新司さん追悼》「青春そのものでした」「あぶさんがいてくれたら」ドカベンなど3作品に寄せられたファンからの熱いコメント

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11位 あぶさん (1973~2014)

11位「あぶさん」(水島新司、1973~2014)

 連載期間は約40年、全107巻を数える大河作品です。それまでの人生をことごとく飲酒でしくじってきた景浦安武が1973年、ドラフト外で南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)へ入団するところから物語は始まります。作中の時間は、実際のプロ野球界と同時進行で、1989年には福岡に移転。代打専門だった景浦も強打者として覚醒し、1991年から3年連続で三冠王に輝くなど輝かしい成績を残すようになります。実在の人物との交流も魅力です。

「あぶさん(景浦安武)を中心に、それを取り巻くプロ野球選手を取り上げた名作。地味な選手も取り上げつつ、当時不人気だったパ・リーグを盛り上げようとする意欲的作品だった」(男性・51)

「プロ野球人としての姿勢がかっこよかった。野球選手が職業人なのだと感じさせてくれた部分が好きだった」(男性・52)

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「人間味のある漫画だと思った」(女性・49)

「メジャースポーツのプロ野球の中で弱小チーム(南海ホークス)を取り上げ架空の主人公と実在の人物背景が舞台のストーリーがおっさんにはたまりません」(男性・61)

「酒を飲みながらでも良い仕事をするあぶさんが憧れでした。おかげで会社員生活は打合せと称しては飲みに行き、リタイアした今では昼間から……」(男性・66)

「南海から発展したソフトバンクがプロ野球の盟主として存在感を増していますが、ソフトバンクが無敵な時まであぶさんがいてくれたら最高でしたね」(男性・67)

「いつまで続くかわからず主人公が40歳を超えて現役を続けるという当時としては常識外れの物語も面白かった。登場人物が実際の野球選手でリアリティがあった」(男性・57)

4位 ドカベン (1972~1981)

4位「ドカベン」(水島新司、1972~1981)

 水島野球マンガの集大成的な作品と言えるでしょう。続編の「大甲子園」(1983~1987)、「プロ野球編」(1995~2003)、「スーパースターズ編」(2004~2012)、「ドリームトーナメント編」(2012~2018)などを含めると連載期間は実に半世紀、コミックの総巻数は205巻を数えます。登場人物も、山田太郎、岩鬼正美、殿馬一人などの個性豊かな明訓ナインをはじめ、真田一球(「一球さん」)、藤村甲子園(「男どアホウ甲子園」)など、水島マンガのオールスターが登場。松坂大輔、新庄剛志などの実在のプロ野球選手も登場します。1976年にはアニメ化され、その翌年には実写映画にもなっています。


「投手や4番打者が主役の野球漫画が多いですが、捕手に光を当てたことが新鮮でした」(男性・66)

「主人公はドカベンですが、チームメイトの岩鬼の破天荒さ、殿馬の上品なユニークさに心惹かれました。ライバルの存在も魅力的。不知火や武蔵坊など、今でも忘れがたいキャラクターが大勢います。キャラはユニークですが、野球のルールに忠実なのも魅力の1つでした」(男性・51)

「野球少年だったので青春そのものでした」(男性・59)

「多種多様なキャラクターが出てくるが、山田太郎の存在感が凄い。後にパラレルワールドで水島キャラが総出演するのが楽しかった」(男性・54)

「岩鬼正美という唯一無二の人間との出会い」(男性・53)

「夕方5時半からアニメの再放送をやっていて、何故か父親も一緒に観ていた。漫画本もすべて買い集めた。あり得ないとわかっているのだが、殿馬の秘打を楽しみにしていた」(女性・48)

「山田太郎に似ていると言われる」(男性・44)

「ピアノを足で弾くとは…」(男性・72)

「小さな巨人、里中くんが素敵でした」(女性・58)

「大河ドラマみたいだった」(男性・57)

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 日本の野球漫画界に大きな足跡を残し、多くの野球ファン、漫画ファンに愛された水島新司先生のご冥福をお祈りします。

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