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「死ぬときくらい注目されたい」…“大阪放火殺人犯”がスマホに残していた緻密すぎる計画

谷本がスマホで検索していたこと

 事件前日の12月16日(木)には〈コインロッカーに10リットルポリタンクを入れる〉〈踊り場の扉上部にガムテープを貼る〉。当日の17日には〈ジッポライターに火が付くか必ず確認する〉〈果物ナイフを必ず持っていく〉〈スマホ位置情報をオフにする〉。

「防犯カメラの映像で、クリニックから約500メートルのコインロッカーにガソリンを隠していたことも判明。スマホのメモは実際の行動と重なり、府警は犯行の計画性を示す重要証拠と見ています」(同前)

消防車など計80台が出動した事件現場 ©共同通信社

 さらに、〈放火殺人における犯行行動と犯人特徴の相同性〉などの論文ファイルもダウンロード。〈日本史上最悪の凶悪事件はどんな事件がありますか〉と検索し、36人が死亡した京都アニメーション放火事件(19年)や、108人が死亡した千日デパート火災(72年)などを調べていた形跡もあった。

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 そして、谷本は〈死ぬときくらい注目されたい〉とも検索していたという。

「死ぬときくらい注目されたい」…“大阪放火殺人犯”がスマホに残していた緻密すぎる計画

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