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異性から交際を申し込まれても「断れないからOK」

「でも小学校5~6年ぐらいのときから、ちょっとずつフラッシュバックみたいなのが起きて、思い出していきました。ガムテープのにおいを嗅いだ時に頭が痛くなって、あとは、目の前でゴミ袋を抱えている人を見た時とか、包丁を持っている姿……ほとんど思い出してきて、中学1年くらいまでには全部思い出していました」(弁護側被告人質問での梯被告の証言)

 両親は梯被告が中学生の頃再び施設に引き取りに来たというが、思い出した過去の記憶から、親に怯えながら過ごしたという。

「会った時、2人は笑ってて……だから余計何考えてるのかわかんなくて、過去のこと、なかったことにしてんだと伝わってきました。怖くて……あのときみたいに、お母さんの発言に合わせて、にこにこ発言してました」(同)

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カフェを訪れる梯被告(梯被告のインスタグラムより)

 中学や高校時代は、嫌なことがあっても、親に対してするように「笑って濁してました」という梯被告。異性から交際を申し込まれたときも「断れないからOKしていました。無理とか言えないからです。周りが付き合ってるから、うちとも付き合ってるだけなんだろうな。誰に対しても心から好きとかなれない、皆一緒でした」と、流されるままに生きてきたと語る。借金を申し込まれることもたびたびあったが「嫌とかいえないから」貸していたという。過去の虐待被害を誰にも打ち明けたことはなかった。

 そして、Aさんとの性生活についても口を開いた。

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