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「なりたい自分になるために努力する」未来志向型と「手帳の使い方」 

 次に、時間感覚と自己意識について考えてみたいと思います。まずは、現在志向と未来志向がほぼ同じような傾向を示しているので、そこからみていきます。ちなみに、以下では年齢にかかわらず傾向差(統計的に有意な違い)がみられたものについてのみ書いています。

(以下、各セルは、各設問に「(どちらかというと)そう思う/あてはまる」と答えた回答者の比率を示しています)

 未来志向の人は総じてポジティブで、積極的だといえます。なりたい自分になるために努力する、たくさんの情報を取捨選択する、自分の将来の展望を開いていく。こうした感覚は、一般的な手帳の使い方にほぼあてはまるものだといえます。

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 現在志向が未来志向とほぼ同じ傾向をとることも興味深いところです。将来のために日々努力することと、日々を充実させていくということは、考え方の順序こそ違えど、最終的には同じところにたどりつくのかもしれません。