昨年末に放送されたNHKの特集ドラマ『倫敦ノ山本五十六』で丸刈り頭になって山本五十六役を演じ、大きな話題となった「新しい地図」の香取慎吾(45)。時期を同じくして一般女性との結婚も発表し、公私ともに好調ぶりを見せている。
「新しい地図」では草彅剛(47)も昨年のNHK大河に出演、稲垣吾郎(48)は2月に主演舞台を控えており、4月からは3人が出演する『ワルイコあつまれ』(NHK)のレギュラー放送も決定した。トップスターたちの“本格復活”も目の前だ。
しかしここへ至るまでの道は決して平坦ではなかった。
『新しい地図』とジャニーズ事務所の軋轢とは
2016年末に泥沼のSMAP解散劇を繰り広げてジャニーズ事務所を退所し、以降2019年末まで地上波への出演はほとんどなかった。「新しい地図」を巡っては、過去に公正取引委員会が動く事態にも発展している。
「2019年7月、テレビ番組に出演させないようジャニーズ事務所がテレビ局へ圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会が注意処分を下したと報道されました。決定的な証拠はなかったため注意に留まりましたが、両者に関する動向は注視されていると言っていいでしょう」(大手紙社会部記者)
そこから事態は劇的に改善したように見える。しかしジャニーズ事務所との軋轢は、注意処分を受けた後も尾を引いているのかもしれない――。
実は、香取が「新しい地図」として再始動して初めて主演した連続ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系・2021年1月期)で、あるトラブルが起きていたのだ。事情を知るテレビ局員が語る。
「『アノニマス』は、ネット上の誹謗中傷などによる“指殺人”をテーマにしたサスペンスドラマです。香取さんがジャニーズを退所してから初の民放ドラマ出演ということもあり、大きな話題を呼びました。もちろんテレビ東京も力を入れていて、主題歌はある人気アーティストにお願いしていたんです。所属事務所との交渉も大方まとまり、話は決まったかと思われたのですが……ある日突然、全てひっくり返ったんです」
このアーティストとは、『366日』『NAO』など数多くのヒット曲を持つ国民的バンド「HY」だ。注目ドラマの主題歌を担当するアーティストとして何ら不足はないはずだが、一体何があったのだろうか。
「ドラマ関係者の間では、『ジャニーズが関係しているらしい』とまことしやかに囁かれていました。事務所が直接なんらかの働きかけをしたのか、周囲が忖度したのかはわかりませんが……」(同前)
真相を明らかにするため取材を続けたところ、文春オンラインは舞台裏を明らかにする一通のメールを入手した。