「ここで一旦お休みをいただき、自分を見つめなおし、リフレッシュする時間をつくりたい」
1月21日、年内での歌手活動休止を発表した氷川きよし(44)が、こう語った背景には一体何が――。
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『男版美空ひばりになってくれ』
前兆はあった。昨年の紅白歌合戦のリハーサル後のことだ。
「氷川が取材を受けなかったのです。中には取材NGの歌手もいるが、氷川は必ず受けてきた。それだけに現場は『何があったんだ』と騒然とした」(芸能デスク)
本番当日。2019年の「紅白限界突破スペシャルメドレー」以降、3年連続で演歌を封印した氷川が歌ったのは、美空ひばりの「歌は我が命」。昭和の歌姫の人生を描いたこの曲は、恩人へのメッセージでもあった。
「所属事務所会長の長良じゅんさんは『男版美空ひばりになってくれ』と、氷川さんを大切に育てた。長良さんは違う事務所のタレントも気に掛ける親分肌。氷川さんも長良さんに恩義を感じていました」(音楽関係者)
「自分らしく生きていきたい」…事務所との攻防
2000年にデビューして以降、演歌界のプリンスとして歩んできた氷川。だが12年、長良氏が他界すると、事務所との間にズレが生じるようになる。
「氷川さんはこだわりの人。撮影でも数枚撮るごとに自らチェックする。一方、普段は穏やかでスタッフに焼き芋をあげていたことも。料理が趣味で、家の庭で月桂樹、さくらんぼなどを育てている。次第に、『自分らしく生きていきたい』と言うようになり、従来のイメージで売りたい事務所との攻防が激しくなった」(同前)
19年のイベントでは、
「氷川さんが『このネイル、可愛いでしょ?』と爪を見せて撮影に応じてくれた。でもすぐに事務所の人が飛んできて『ネイルのことは書かないで!』とNGになった」(スポーツ紙記者)