文春オンラインの取材で判明した、 “辞めジャニ外し”の悪しき慣習。
取材班は関係者らに事実確認をするため、2月3日午前、一斉に取材を開始した。メールを送信したA氏本人と、A氏からのメールを最初に受け取った当時の上層部3名に電話をかけたところ、A氏を含む3人はつながらなかったものの、現在は同社の執行役員を務めるB氏が取材に応じた。
関係者に一斉取材開始 食い違う回答のナゾ
「どちらさまでしょうか」
――文春オンラインです。貴社のA氏が、香取慎吾さんが出演していたテレ東の『アノニマス』のエンドソングについて、HYさんが本来担当するはずであったのを、ジャニーズさんとの関係性を鑑みて急遽ナシにしたというメールについてですが……。
「あ、全く来てないですね。私のところには来てないんじゃないかなと」
――Bさんのところに送られ、Bさんが部下に転送されているのを確認しております。
「記憶にないですね」
――ジャニーズさんとユニバーサルさんの関係性を鑑みたうえで、ジャニーズさんとの関係が悪くならないように忖度しろというメールでした。
「(記憶に)ないですね」
――そうしたジャニーズへの忖度で取りやめにしたことは、これまで他の案件でもありましたか。
「いやあ僕は担当外なのでわからないですね。すみません」
B氏は一貫して「記憶にない」と主張。しかしその後、ユニバーサルからは文書でこう回答が寄せられた。
ユニバーサルは《メールを送ったことは事実》
《お問い合わせの件、当社役員がご指摘の内容のメールを送ったことは事実です。
ただし、詳細につきましては個々のアーティスト事務所との守秘義務に関わるところであり、コメントは差し控えさせて頂きます。
一連の経緯については、当社判断によるもので違法性はないものと認識しております。
なお、本件に関し、ジャニーズ事務所からの要請等は一切ございません。》
B氏の回答とは裏腹に、A氏がメールを送信したことは認めた。しかし、あくまで自社判断であるとし、ジャニーズ事務所からの圧力については否定した。