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高校を中退することに、両親は大反対

――それは何かきっかけがあったのでしょうか。

ノエル 私が出産したからだと思います。親になったことで、父と母の気持ちが少しずつわかってきて。

――ご結婚されたのはいつ頃でしょうか。

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ノエル 17歳です。私、途中で高校をやめたんです。通っていてもあんまり意味がないというか、目的みたいなのがないなと思い始めて。お金も出してもらっているのに、勉強を特別頑張るわけじゃないし、何か他に打ち込みたいことがあるわけでもなかったし。

ノエルさんと娘のリアちゃん(右)、息子のリタくん(左) ©志水隆/文藝春秋

 退学することに関しては、母と父に大反対されました。母も、高校を中退しているので中卒なんですけど、自分が学歴で苦労してきたから、「高校だけは行っといたほうがいい。中卒と高卒じゃ全然違うよ」って何度も言われました。でもたくさん家族会議をした結果、高校をやめることになって働き始めたんです。

18歳で1人目、19歳で2人目を出産

 しばらくしてから、妊娠が発覚しました。当時は17歳でしたけど、相手と話し合って、結婚して一緒に育てることを決めたんです。すぐに母に伝えました。反対されるんじゃないかって心配でしたけど、「相手はなんて言ってるの?」って聞かれて、「一緒に育てていこうって言ってるよ」と言ったら、「それはおめでとうと言っていいんだよね? おめでとう」って。母も16歳で一番上を産んでいるので、気持ちがわかる部分もあったんだと思います。

美奈子さんと義人さん ©末永裕樹/文藝春秋

――義人さんにはそのあと伝えたのでしょうか。

ノエル いえ、それからしばらくは言えなくて。なんて言おうか、すごく悩んでいたんですけど、いよいよ話さなくちゃという時に思い切って伝えたら、「そうか。なんかあったらすぐに頼って、いつでも帰ってこいよ」って。おじいちゃんになることを喜んでくれましたね。

――18歳で1人目、19歳で2人目を出産されましたが、不安な部分もありましたか。

ノエル 最初はありました。妹たちを見てきたので、ある程度赤ちゃんとの接し方はわかっていたものの、自分が全て面倒見るというのは責任重大ですし。母が近くに住んでいたのはすごく大きくて、何でも相談しています。母は、私が出産する1年前に一番下の小雪(7女)を産んでいるので、先輩ママって感じですね。