1ページ目から読む
2/2ページ目
 

最も悩んだのが「卵黄の量」。グラム単位で何度も微調整を重ね、たどり着いた配合。固めの食感ながら、滑らかな舌触り。卵の甘さとほろ苦いカラメルの相性は抜群。

 

予約の通知が鳴りやまない…1分で30人分「完売」

SNSを使い、店頭での予約販売もしている。アクセスの集中を避けるために、予約の開始時刻は「午後7時から9時の間」と正確には知らせていない。鳴りやまない予約の通知。1分間で30人分が完売した。

青木理花さん:
皆さんずっと(携帯を)見てくれていたんだなと思って…感謝の気持ちでいっぱいです

ADVERTISEMENT

 

翌日の店頭販売。運良く予約できた客が続々と訪れた。

 

客:
きのうは(予約開始の)時間が決まってなかったので、5分おきぐらいにチェックしていた

客:
(予約できた時は)うれしくて飛び跳ねていた。子どもたちもプリンは一気に食べちゃう。くどくなくて何個でもいける

1人で店を切り盛りする青木さんだが、従業員を雇ったり、店の規模を大きくしたりする考えはない。

青木理花さん:
この業界は辞めていく人もすごく多い。その中でいかに楽しくお菓子を作り続けられるか。お菓子にもその気持ちが伝わると思うので

夢の実現のため…休日もケーキ屋めぐり

たまの休日は、ケーキ屋やカフェをめぐるのが何よりの楽しみ。

 

(Q.普段お菓子やケーキを作っているが飽きはしない?)
青木理花さん:

全然飽きない。ケーキ屋によっていろいろな味や食感が違って、すごく勉強になる

 

半分ほど食べ終えると、紙とペンを取り出した青木さん。

 

勉強熱心な裏には、まだ叶わない夢があった。

青木理花さん:
元々は“カフェ”を開こうと思って、いろいろ考えていたんですけど。コロナもあって、イートインよりテイクアウトで購入できる方がいいのかなと

 

一度は断念したものの、将来は自分のカフェを開業させたいと考えている。その夢を見据え、青木さんはすでに動き出している。地元のショップに依頼し、お菓子に合う独自のコーヒーも開発した。

 

青木理花さん:
自分がやれるペースで楽しく仕事できるように。自分のペースでお菓子作りしたい

 

あくまで、楽しくマイペースに。25歳のパティシエが描く次のステージを、誰もが待ち焦がれている。

(サガテレビ)