鶴保庸介 自民党参院議員・前沖縄北方担当相
「ありがとうございます! わかってます。今度は鹿児島で、かな」
『週刊文春』12月7日号
「しんぶん赤旗」日曜版のスクープ。自民党の鶴保庸介前沖縄・北方担当相が、沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場の移設工事をめぐり、自身の後援会長が鹿児島県の採石業者から現金を受け取っていたという疑惑が浮上した。鶴保氏は「まったく身に覚えがない」と否定している(毎日新聞 11月21日)。
移設工事への参入を狙う業者は、閣僚在任中の鶴保氏と大臣室で繰り返し面会し、陳情を行った。陳情の窓口となった鶴保氏の後援会「関西千年会」会長は、鶴保氏との“面会料”などの名目で計1000万円以上の資金提供を要求。“面会料”は1回100万円だった。業者は昨夏の参院選の選挙応援にも駆けつけており、当選直後に鶴保氏とかわしたメールのやりとりが冒頭の言葉だ。しかし、事業はまったく進展せず、今回の告発となった。
鶴保氏は「しんぶん赤旗」の報道内容を一切否定しているが、記事内で鶴保氏から業者を紹介されたと報じられた自民党の森山裕国対委員長(衆院鹿児島4区)は21日、「鶴保氏から『一度、話を聞いて』ということだったから、話を聞いた」と記者団に説明。「採石を搬出できるルートや港がないので、『本当にできるのか』と話した記憶がある」と具体的に話が進んでいたことを認めている(毎日新聞 11月21日)。
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園田博之 自民党参院議員・元官房副長官
「正しい範囲での付き合いであったと思っており、便宜供与などもした覚えはない」
毎日新聞 12月1日
自民党の衆院議員、園田博之元官房副長官が、兵庫県西宮市のNPO法人「西宮障害者雇用支援センター協会」側から現金200万円を受領しながら、政治資金収支報告書に記載していないことがわかった。同協会の理事長は取材に対し「障害者に関する施策を推進してほしいと期待して資金提供したが効果がなかった」と述べている。200万円は園田氏の個人口座に振り込まれていた。
政治資金であれば、同年分の政治資金収支報告書に記載しなければならないが、園田氏の資金管理団体と当時自らが代表を務めていた「日本維新の会衆議院熊本県第4選挙区支部」の各報告書には記載がない。神戸学院大学の上脇博之教授は「個人口座で受領すること自体、異常だ。ヤミ献金だと疑われても仕方がない」と指摘している。
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細野豪志 希望の党衆院議員・元環境相
「上からの指示でやむを得ず(言った)」
時事ドットコムニュース 11月27日
最後はみんなが忘れかけている希望の党の話題。衆院会派「無所属の会」の野田佳彦前首相は27日、自身のブログで希望の党の細野豪志元環境相から衆院選前に希望の党への公認申請を辞退するよう発言したことについて謝罪されたことを明かした。
細野氏は衆院選での公認について「三権の長を経験した方々は、ご遠慮いただく」と発言していたが、衆院本会議場で野田氏と会った細野氏は「上からの指示でやむを得ず(言った)」と、当時党代表だった小池百合子東京都知事の意図だったと釈明したという。子どもの言い訳か。