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神っていたデンマークのデュポンのミス
デンマーク戦、相手スキップのマドレーヌ・デュポン(姉のデニスはセカンドで出場中。弟もデンマーク代表)のデリバリーは、9エンドまで“神っていた”。
「えっ、そこに置く?」、「それ、無理だろ」という難しいラインの投球をズバズバ決めてくるので、日本としても手の打ちようがなかった。典型的な「相手が天晴れゲーム」である。
ところが、神っていたデュポン妹が、最終エンドの最後の最後にミスをし、勝負を決め損ねた。
スコアは日本から見て5対7、藤澤には相手のストーンをダブルテイクアウトすれば、3点のチャンスが生まれた。
このショットは、このレベルであればそこまで難易度は高くなかったが、なにせ、勝負を決めるラストストーンである。
藤澤はこれを決めた。
デュポン妹のミスを、許さなかったのだ。
かつてわが師である小林さんは、スイスのスキップだったミリアム・オットの正確性をこう称賛していた。