「カーリングでは、ずっといいことは続きませんから、がっかりする必要もないですし、喜んでいると落とし穴にハマることもあります」

 もう10年以上前のことになるが、毎月カーリングをプレーしていた時期があった。わが師はトリノ大会、バンクーバー大会でテレビ中継の解説を務めた小林宏さんで、小林さんはカーリングの魅力をあらゆる角度から教えてくれた。

2月12日、デンマークに逆転勝利し、喜ぶロコ・ソラーレ ©時事通信社

「ラグビーと同じで、試合が終わったら握手を求め、相手を讃えます」

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「試合の途中で、負けを認めることがあります。これを“concede”、コンシードと言います。決してギブアップではありません。相手に敬意を持って、祝福するのです」

 ちなみにコンシードとは、アメリカの大統領選で負けを認め、相手に祝福の電話をかける意味でも使われる(トランプはコンシードしなかったワケだ)。

 試合については、「流れ」が生まれやすいと、小林師は教えてくれた。

 いいこともあれば、悪いこともある。

 今回、オリンピックという最高峰の舞台であっても、やはりいいこともあれば、悪いこともあるのを実感する。