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「使うのはアイロン? コテ?」「バームの塗り方は?」…オシャレが苦手な女性に教えたい、“垢抜け”ヘアスタイル「3つのポイント」

2022/02/23
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 ですが、先述したドレスの「ドレープ」は、しわが寄っても光って見えています。これは生地自体の“キメが細かい”からです。シルクのようにツルツルの生地は、“凸凹”に動いても、糸一本に至るまでツルツルなので、光って「ドレープ」します。

 髪の毛においても、髪の毛一本まで“キメが細かい”状態であれば、ウェーブのあるヘアスタイルでも艶っぽく見え、「ドレープ」を演出することができます。髪の毛の“キメが細かい”状態とは、ダメージの少ない状態のことです。

 髪の毛一本一本には、「キューティクル」と呼ばれる「鱗」が付いています。この密に並んだ「鱗」は鎧の役割をしていて、ダメージを負うと、めくれて締まりが悪くなります。ダメージを負うといずれ剥がれてしまい、自然治癒することはありません。つまりダメージのある髪は一本一本、表面の鱗が“凸凹”になってしまっているために、艶が失われているのです。

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 そのため「ダメージを減らす」「ダメージをカバーする」ことが、髪の毛の「艶」の一丁目一番地です。

 では、どのようにして髪の毛に艶を出せばいいのか?

ポイント1:「洗い流さないトリートメント」を買う

 まず、「洗い流さないトリートメント」を使ってみましょう。「洗い流さないトリートメント」は、ドライヤーで乾かす前に付けることで、髪の内部に浸透してトリートメント効果が得られる、“メイクの下地”のようなイメージです。セット力は無く、他のスタイリング剤と併用することもできます。

「ドライヤーで乾かす前に付ける」だけの手軽さで、自然な艶感がアップします。乾くとべたつきもありません。補修効果もあるので使い続ければダメージを軽減でき、どのヘアスタイルにも有効。そのため費用対効果が高く、使って損がないアイテムだと言えます。

 


 業界では「アウトバス(out-bath)トリートメント」と呼びますが、一般には認知されていないため、「洗い流さない~」の呼び名がよく使われています。