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「胸を触られたり、『誘ったらすぐイケるでしょ』と言われることも…」でか美ちゃん(30)が語る、奇抜な芸名で悩んだ20代

「でか美ちゃん」インタビュー#2

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改名して2カ月…有吉さんや家族の反応は

――改名してから2ヶ月経ちましたが、現在の心境はいかがでしょうか。

でか美 改名して本当によかったなと思っています。自分自身の未熟さに向き合えたのが何よりよかったですね。

 昔はOKだったことが、今はコンプラ的にNGってことって結構あるじゃないですか。私の名前もそうだと思うんですけど。そういう時に、「視聴者の声がやばいから」とか、「怒られたくないからやめよう」というよりは、何がダメなのかとか、何が人を傷つけるのかとか、そういう理由をきちんと理解して、反省した上で行動に移したいと思っていて。今回の改名に至るまでの流れでも、いろんな事を学ばせてもらったのですごく有り難い経験でした。

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 仕事は、すごく増えたかというとそんなこともないんですけど、少しずついろんな話をいただくようにはなりました。ファンの子が「ファンって言いやすくなりました」と言ってくれたり、Twitterで有吉さんが私の「改名しました」ツイートを引用リツイートして「おめでとう」って言ってくれたのは、すごく嬉しかったですね。

高校時代のでか美ちゃん

――改名に関してご家族の反応はいかがでしたか。

でか美 うちの家族は口が軽いので、ずっと秘密にしていたんです。発表してから両親に言ったら、「あっそうなん、いいんちゃう。仕事広がるんちゃう」って。「ぱいぱいでか美」を気に入ってくれていたんで、微妙な反応をされるかなと思ったんですけど、意外な反応でした。

これからは、苦しかった経験も発信していきたい

――「でか美ちゃん」さんの今後の目標は何でしょうか。

でか美 もっと世間の方に親しんでいただけるように頑張りたいと思っています。色んな人の目に留まるようなお仕事ができたらいいなって。あとは、フェミニズムとか、エイジズムとか、私が今まで経験して苦しんだ部分について発信していきたいという思いもあります。

 アイドルの子と仕事をしていると、自分が20代の時に悩んで苦しんでいたようなことと同じ様な悩みを持っている子がいるんですよね。私がヘラヘラと過ごしてしまったせいで、同じ苦しみを次の世代に渡しちゃってるなって。

 例えば、セクハラをしてくる人がいた時に、自分にも責任があるように感じちゃうとか。もちろん100%セクハラをする人が悪いんです。だけど、若い時はそれに声をあげられなかったので、これからはダメなことはダメだと、自分の活動を通して伝えたいと思っています。

 

 昨年30歳になったんですけど、これからも年齢にとらわれずに生きていこうと思っています。「何歳になったからもうツインテールしちゃいけないよね」とか、「もうなんか私おばさんだから脚出せない」とか自分の賞味期限を決めずに、私らしく突き進んでいきたいです。

写真=釜谷洋史/文藝春秋

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