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全ての記者の取材に真摯に答えるチェンの“神対応”
さらに4年前の平昌五輪のショートで17位に沈んだことから、“五輪の魔物”についての質問は毎日2回はされる始末だった。
それでもチェンは揺るがず2月10日のフリーまで毎日、国を問わず全ての記者の取材に真摯に答える“神対応”を見せ続けたのだ。
優勝会見でも「中国系アメリカ人選手へのSNS攻撃が多くありますが、どう対処しましたか」と聞かれたが、さらりとこう回答。
「ここしばらくSNSは見ずに、試合に集中しました。ミシェル・クワンのような中国系アメリカ人の選手を尊敬してきましたし、他の若いアスリートも同様のインスピレーションを感じてくれていると思います」
そんなチェンのストレス発散は持ち込んでいた趣味のギター。試合前には「選手村でセッションしたいな」と茶目っ気を見せていた。
メダルセレモニーでは金メダルを胸に日本人記者の前に立ち止まってニッコリ。
「思ってたより重くて、本当にクール。この五輪期間ずっとずっと幸せだったよ」
そう言って、メダルのデザインがよく見えるように掲げて見せてくれた。