〈あらすじ〉
天文学者のランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、巨大な彗星を発見する。その軌道を計算すると、半年後には間違いなく地球に衝突するため、二人は迫りくる危機を国家に伝えようとする。NASAは即座に対応するが、大統領(メリル・ストリープ)は支持率を気にしてまともに取り合わない。二人は生放送の情報番組に出演し、国民に直接非常事態を訴えるが、司会者のブリー(ケイト・ブランシェット)たちに笑い話として処理されてしまう。大統領がようやく事の重大さに気付くと、世界的なハイテク企業のカリスマCEO(マーク・ライランス)が介入し、事態は予想外の方向へ転がっていく。
〈解説〉
Netflixオリジナル映画。地球を守るために二人の天文学者が奔走する姿を描く社会派コメディ。脚本・監督は『バイス』のアダム・マッケイ。138分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆話もキャスティングもハデで、コメディ仕立てなのも好みだが、もうひとつ求心力に欠ける。M・ストリープ、初めて好感。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆才気も毒気もたっぷりで、ドライヴ感はなかなかのものだが、話の翼を広げすぎたせいで飛行が不安定になった。惜しい。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆2017年に地球を掠めて飛んだ巨大な星の欠片。あれが地球めがけて突っ込んでいたら!? 猛烈に現実的な展開に怖気が。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆オールスターでバカに振り切れた全米型風刺劇。異才マッケイの伸びやかな本領発揮。『決戦は日曜日』と併せて観たい。
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洞口依子(女優)
★★★★☆デカプもライランスもブランシェットも最高。『バイス』より好き。キューブリックが生きていたらこの終末劇を何と申すか。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『ドント・ルック・アップ』(米)
https://www.netflix.com/jp/title/81252357