文春オンライン

「女子選手の“旬”は短いから…」ロシアフィギュア界の鬼コーチ・エテリの“持論”とは? 新聞各紙は「ワリエワ騒動」をどう報じたか

2022/02/22
note

 北京冬季五輪を新聞はどう伝えたか。

 可笑しかったのは日経新聞の1面コラム「春秋」でした。冒頭からすごかった。フィギュアスケート女子のワリエワ選手のドーピング違反問題について。

《「ROC」と聞いて、むかし人気のあった紳士服安売りチェーン「流通卸センター」を思い浮かべる人がいるかもしれない……。などという昭和の話はさておき、この略語はいま、五輪ニュースに頻出する「ロシア・オリンピック委員会」。世界が憂える3文字である。》(2月15日)

ADVERTISEMENT

 日経師匠、まず昭和ネタから「着氷」!

「IOC」なる3文字を昭和風に読み解けば…?

ワリエワ選手 ©JMPA

 トリッキーな動きで驚かせたあとはシンプルな疑問を放つ。ロシアではなく「ROC」ならオッケーというのは、

《なんだかだまされたような展開で、首をかしげたくなる。》

 まったくです。だんだん調子が出て来た日経師匠。

《この手のご都合主義がまかり通っているのが昨今の五輪でもあるようだ。》

 いいですよ。順調にきてます。さぁ、フィニッシュ。