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浩宮さまは「線が細いが芯が強い」、礼宮さまは「こわいということをまったく知らない」…かつての側近が明かす“長男”と“長男以外”で異なる天皇家の教育方針とは

『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』より #2

2022/02/28
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「青大将」を飼う宮様

 軽井沢には、青大将やカエルやトカゲなどという薄気味悪い連中もいっぱいいるのだが、礼宮さまの交際範囲は、その連中まで拡がって行ったのである。

 とうとう東京の御所のお部屋で青大将を飼うところまで、礼宮さまの動物好きはエスカレートした。両陛下の海外旅行のお土産におねだりしたカメも飼っていた。カメは可愛いが、青大将には閉口だった。

 

「浜尾さん、ヘビだよ!」

 

 とつぜん、尻っぽを持って目の前に突き出されたこともあった。私がビクビクすることをご承知でイタズラなさるのである。

 青大将を飼う礼宮は、のちにタイのオオナマズ「プラー・ブック」に関心を持つようになる。

長男は物静か、次男は自由で活動的

 徳仁と文仁の性格の違いについては、秋篠宮と個人的な交流があった毎日新聞社の江森敬治の『秋篠宮さま』にも、いくつか紹介されている。

 江森は、文仁が木登りができないと告白したエピソードを紹介し、「活発であり、よく言えば行動派、悪く言えばやんちゃでわがままという世間一般にあるイメージ」が覆されて驚き、「素顔の殿下」を描こうとしたという。

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 江森は、文仁が週刊誌などで自由奔放と書かれることに対して、文仁の反論をこう書く。「長男は物静かで、落ち着いている。それに比べて次男は自由で活動的だというイメージは根強いと思います。私は、すごい出不精ですし、シャイなのだと思います」。確かに、長男と次男に対する世間のイメージと実態には、微妙な差があるのだろう。とはいえ、文仁が動物好きなのは確かなようだ。

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