〈あらすじ〉
80年代、カリフォルニア州コンプトン。テニス未経験者で、お金もコネもないリチャード・ウィリアムズ(ウィル・スミス)は、自分の子どもを世界最強のテニスプレイヤーにするための、78ページの計画書を独学で作成していた。5人の娘を授かったリチャードは、ビーナス(サナイヤ・シドニー)とセリーナ(デミ・シングルトン)の才能を信じて、荒れた公営コートで計画を実行し続ける。世間から揶揄されてもリチャードは信念を貫き通し、裕福な白人のスポーツだったテニス界に、娘たちが旋風を巻き起こす。
〈解説〉
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の実父の実話を基に、家族の絆を描く。『ジョー・ベル ~心の旅~』のレイナルド・マーカス・グリーン監督作。第94回アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など6部門ノミネート。144分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆『巨人の星』(古すぎ?)のような話。親から期待されても困るなと思いつつ、サクセス話はやっぱり楽しい。実話の強みも。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆スポーツ映画の常道、と見せかけつつ、ひねった細部で勝負している。主人公のいかがわしさが、時代背景とうまく絡む。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★稼げる子どもを社会に消費され尽くさぬよう、凡庸な物差しで善悪を測る世間を相手にしない父親リチャードが凄い。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆クセの強い父率いる天才姉妹の成功譚。原題は『リア王』捩りか。美談としては軋みがデカいが、固有の味が出たのは確か。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆あのコンプトンの公営コートから制覇への台頭。娘と妻に囲まれたあの父がリチャード3世ばりだという皮肉も込めて。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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