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《大和市4児死亡事件》親族が語った逮捕母“見放された”孤独と絶望の学生時代 「1年で会うのはお年玉をもらいに来る3分だけ」「祖母に生活費を借金」

《大和市4児死亡事件》親族が語った逮捕母“見放された”孤独と絶望の学生時代 「1年で会うのはお年玉をもらいに来る3分だけ」「祖母に生活費を借金」

大和市小1児童死亡事件 #3

genre : ニュース, 社会

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親族が語った学生時代の綾乃容疑者の姿

 そのきっかけは、冒頭の同級生の親が証言するように、親を亡くした際に周囲から向けられた「哀れみの視線」だったのだろうか? 周囲の視線を欲するあまり、不幸を自らつくりだすために自身の子に手をかけるという凶行に及んだ可能性も浮上してきた。「文春オンライン」取材班は綾乃容疑者の親族らに話を聞くことができた。

◆◆◆

「綾乃はおとなしい子でしたね。会うのは年に1度、正月だけ。両親と2人の弟と揃って、一家でお年玉をもらいにやってくるんです。ただ、『サザエさん』のように親族が一堂に会し、一家団欒の時を過ごすわけではありません。3分ぐらい玄関先で会い、祖父は『新年も頑張れ』と一言話すだけで、お年玉を渡したらお終い。頼れる大人は、両親の他にいなかったのではないでしょうか」(綾乃容疑者の従兄)

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綾乃容疑者の実家跡。現在は別の建物が建っている ©文藝春秋 撮影:上田康太郎

 綾乃容疑者は両親と弟2人の5人家族で、神奈川県横浜市の住宅街で生まれ育った。従兄によると、自宅の1kmほど先には、綾乃容疑者の祖父母と従兄らが住む「本家」があるが、「分家」である綾乃容疑者一家とは絶縁状態だったという。

容疑者を絶望させた「両親の死」

 そして、両親の死が綾乃容疑者を追い込んだ。前出の綾乃容疑者の同級生の親が振り返る。

「綾乃ちゃんがまだ中学生の頃だったでしょうか。『母親が乳がんになり死期が近い』と聞いていたのですが、その少し前に父親も勤務先で突然死していました。結局、母親も後を追うように亡くなり、残された綾乃ちゃんは弟2人と子供たちだけで暮らすようになりました」

中学時代の綾乃容疑者 NNNニュースより

 弟2人と残された綾乃容疑者。周囲の大人たちが手を差し伸べるかと思いきや、支援の手が行き届かないほど、本家と分家の断絶は深かったようだ。前出の従兄が続ける。

「綾乃の祖父は大正生まれのNHK職員というエリートで、大柄かつとても厳粛な人でした。祖父は綾乃の伯父にあたる私の父に、全てを継がせようとしたのでしょう。長男でしたから。帝国ホテルのコックとして高卒の父をコネで就職させるなど、人脈をフルに生かし面倒をみていたようです。

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