〈あらすじ〉

大富豪の美貌の娘リネット(ガル・ガドット)は、親友ジャクリーン(エマ・マッキー)の婚約者サイモン(アーミー・ハマー)を自身の結婚相手に選ぶ。ハネムーンで訪れたエジプトで、リネットとサイモンはジャクリーンに執拗に付きまとわれる。新郎新婦は二人の結婚を祝うために集まった人たちや、私立探偵のエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)らと、ナイル川を渡る豪華客船に乗船する。寄港地からジャクリーンが乗り込んで来た日の翌朝、リネットが他殺体で発見される。ジャクリーンにアリバイがある一方で、乗客全員に彼女を殺害する動機があった。密室状態の船内で、第2、第3の殺人事件が発生し……。

〈解説〉

アガサ・クリスティのミステリー小説を、『オリエント急行殺人事件』と同じくケネス・ブラナーが監督・主演で実写化。豪華客船内の殺人事件を、名探偵ポアロが解決する。127分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆長年苦手としてきたK・ブラナー。今回も。話のメリハリ、緩急、サスペンスに欠ける。時代色と贅沢感を楽しむことに。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆俗っぽくて、昔の大映映画の匂い。室内劇への収束は早いが、「オリエント急行」より味がある。癖の強い役者の起用が勝因。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★旅も自粛の今、ナイル上空からの映像にうっとり。物語の諸々を承知でも、煌びやかで優雅な演出と配役の魅力は傑出。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆クリスティの中ではスケール感が出やすい原作ながら、描写が大味なせいか安見えする。78年版は良い出来だったが……。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆ポワロの物語と第一次大戦だけでも面白そうなのに、殺人事件でナイルになると失速。背景はリアルでも配役が惜しい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『ナイル殺人事件』(米)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
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