〈あらすじ〉

17世紀のフランス。フランス軍の兵士シラノ(ピーター・ディンクレイジ)は、剣と詩の才能に恵まれ、仲間から一目置かれていた。しかし容姿に自信が持てず、幼馴染のロクサーヌ(ヘイリー・ベネット)に、恋心を伝えることができずにいた。ロクサーヌはそうとは知らず、シラノの隊に配属されたクリスチャン(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)に一目惚れしたことを、シラノに告白する。相思相愛の2人に協力することになったシラノは、まったく文才のないクリスチャンに成り代わり、自身の想いを込めたラブレターを、ロクサーヌに送り続ける。

〈解説〉

戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のジョー・ライト監督が、新たな設定で実写化したミュージカル映画。124分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆シラノの人物設定、成功したとは思えず。ロクサーヌ役女優にも違和感。それでも街並や戦場の描写に風格あり、捨て難い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ひねり方は納得できるし、P・ディンクレイジも新解釈の主役にぴったりだが、たまに感性の浅瀬が覗く。もうひと掘り。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★美術を彩る光の効果、想いを伝える楽曲の演出が素晴らしい。シラノの魅力、ロクサーヌの柔らかな美しさにメロメロに。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆恋愛劇の古典を、元々の醍醐味を活かしたまま刷新した貴重な例。ピーター・ディンクレイジのスター映画としても喝采!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆衣裳とメイキャップは見事。ディンクレイジの声や表情の魅力がフルに活かされてない。『愛しのロクサーヌ』を想起。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

『シラノ』(英、米)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
https://cyrano-movie.jp/