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「畠中社長は上智大学在学時からラジオ番組の製作に携わり、加藤登紀子や藤田弓子のマネージャーを経て、1981年にユマニテを立ち上げた。唐十郎と仕事をしていた縁もあり、劇団にいた根津甚八や小林薫も所属することになった」(同前)
南果歩、寺島しのぶ、椎名桔平など、演技力の高い俳優を輩出してきたユマニテ。これは社長の“目利き力”によるものだという。
「間違いない子だから」満島ひかりを発掘
「一見地味な俳優でも魅力を見出し、育てることに関しては天才的です」(同前)
テレビ局の人間は社長の“目”に絶大な信頼を置いている。それゆえ彼女にこう言われると、次々に出演が決まるという。
「間違いない子だから」
近年、畠中社長が“間違いない”と太鼓判を押した俳優の代表が満島ひかり(現在はフリー)。別の事務所にいたが、舞台での演技を見て畠中社長が誘い、映画やドラマの賞レースの常連に。門脇麦も別の事務所からユマニテに移り、いまや大河ドラマに映画に引っ張りだこだ。
「社長はオファーが来た脚本に目を通し、受けるか否かを俳優と一緒に考える。それゆえ俳優にも信頼されるのです」(同前)