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「彼は絵に描いたようなエリートで挫折を知らない」

──最後のほうは、相手に求められれば「専業肝っ玉かあさん」になることも考えていたと。

あられ それ自体は幼い頃の夢としてあったんです。仕事を続けなきゃという気負いはなく、いつ辞めても後悔はないし、どうせやるなら母親業も全力でやりたいと思っています。

──結婚したパートナーは、そこにこだわりはなかったのですか。

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あられ むしろ特殊な仕事をする私に魅力を感じたそうで、ぜひ続けてほしいと言われています。

──彼とは会うのが面倒くさくならなかったですか。

あられ そうですね。互いの家が徒歩圏内だったのがよかったのかもしれないです。それこそ日常生活の範囲内にいて、一緒に公園でシャボン玉をするとか。そういう面は友達には意外に思われることが多いですが、家族は不思議がらない。外の顔とは違う内の顔を、夫に対してはなんとなく見せることができたんです。

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 それと、話していて自分より賢いと感じます。普段の私はツッコミの役割が多いんですけど、頭の切れる人間が周りにいないからそうなってしまう。夫は私に突っ込んでくれるので、普段の会話は心地良いです。

──理想の相手のようにも思いますが、事前にお聞きした話だと、結婚生活は必ずしも順調というわけではないとか。

あられ そうなんです。婚活を成功裡に収めた東大女子、という感じじゃない気がしていて……。結婚して、夫婦間のコミュニケーションに苦戦しています。結婚前は一度もけんかしたことがなかったんですけど、いざ一緒に生活してみると、ちょっとしたことで食い違いがある。その解決のプロセスとして、私は対話をして一つの解を導きたいと思っているんですけど、相手は一人で考え込んでしまうので、うまくいきません。

 もう一点感じるのは、彼は有名中高一貫校から東大、大企業と絵に描いたようなエリートで、挫折を知らないし、叱られたことがないんだろうと。勉強ができれば何でも許されたような人なので、私に何か小言を言われたり指摘されたりするのが堪らないみたいです。

──「めでたし、めでたし」で一段落したはずのブログでしたが。

あられ 婚活ほどではありませんが、結婚生活も苦戦しています。だから次は別のブログで「第二章」を書こうかなと思っています(笑)。