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2022/03/18

source : 文春新書

genre : ニュース, 社会, 政治, 働き方, 教育

──それで婚活に本腰を入れて、ブログを始めたのが30歳。婚活アプリを使うのに不安はなかったですか。

あられ 抵抗はすごくありました。そもそもアプリの存在を知ったのは28か29歳の時、友達の結婚式で久々に会った子に勧められたのがきっかけです。そこまで出会いを求めてるのか、とちょっと引いてしまいましたが、当時は2年早く社会に出た文系の子たちが焦っているタイミングだったのだと思います。ただ、LAから帰国した同僚に、オンライン・デーティングはアメリカでは一般的だと言われて、考えが変わったんです。

──学生時代にお相手を得て結婚する東大生も多いと聞きます。

あられ それが王道だと思います。むしろ、学内で見つけられなかったら諦めるしかない、というところがある。男性の先輩からは、学内で結婚相手を捕まえられなかったら、学歴と隔絶された世界にいるアーティストとか職人に焦点をあてるしか選択肢はない、と言われました。

ツチノコのように珍しがられる

──でもあられさんは、アプリを使った婚活を選んだわけですね。婚活をした期間は?

あられ (東大卒の)今の夫に出会ったのが2018年7月なので、2年半。苦しかったし、すごく長く感じました。50数人とお会いして、私を承認する人はいませんでした。連戦連敗です。

──ブログにも「これまでは、何事も人並み以上できたはずなのに」と書かれていましたが、人生でこれほど物事がうまく進められなかったことはなかったのでは。

あられ はい。人生で一番苦戦したと思います。

──苦戦の原因は。

あられ なんでしょうね。学歴や容姿のせいにしたいですけど、意外にも容姿は肯定されることの方が多かったです。学歴も「気にしない」という方はいました。そうは言いつつも、いかに東大女子よりもご自身が優れているか示そうとしたり、張り合う姿勢が見え隠れしたりして、高学歴男性は厄介だなと。逆にツチノコのように珍しがる方もいましたよ(笑)。

 自分としては、アプリや相談所での新しい出会いをイベントとして、一回一回楽しみつつも、日常にはなっていかない。継続的な関係につなげるのは難しいと思いました。

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