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「取引先の会社で打ち合わせの予定があって、午前9時に訪問するアポを取っていました。先輩とは8時50分に現地で待ち合わせていたのですが、約束の時間に先輩は現れず、LINEをしても電話をしてもつながらない。このまま待っていても遅刻してしまいそうだったので、ひとりでクライアントのところに行き、自分がわかる範囲で取引先との打ち合わせを進めました」

洗い物がどうしても乾かなくて……

 打ち合わせが始まって30分ほど過ぎた頃、ようやくやってきた先輩社員が開口一番口にしたのは、「本当に申し訳ありません! コインランドリーで洗濯していたんですが、洗い物がどうしても乾かなくて……」という謎の言い訳だった。

「その場にいた全員の頭に『え? それ今日やらなきゃダメだった??』という疑問符が浮かびました。なぜ洗濯物が乾かない、という理由で納得してもらえると思ったのかは謎です。先方のクライアントもあまりに理解不能すぎて怒るに怒れなかったのか、なんとかその場は済みました。

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 打ち合わせ後、クライアントがランチをご馳走してくれる流れになったのですが、そこで先輩が頼んだのはランチメニューで一番高額な定食。遅刻した負い目で一番安いメニューを選ぶようなタイプではなかったようです」

©iStock.com

乗り過ごし、間違い系

 遅刻の理由としては交通機関絡みの理由もポピュラーだ。事故などによる遅延での遅刻は“あるある”だが、遅刻の理由はそれだけではない。

「友人の弟が高校生で、新神戸駅から高校のある京都駅に新幹線通学をしています。ところがある日、新幹線内で急にお腹が痛くなってトイレにこもっていたところ、気づかずに京都駅を過ぎてしまい、名古屋まで行ってしまった。弟は名古屋に着いたタイミングで自宅に電話を入れ、母親に報告。2時間ほど遅刻して学校に到着後、先生にも自分から素直に遅刻理由を話しましたが、『意味がわからない』と苦笑いされたそうです」

 東京などの大都市では似たような地名が多いため、待ち合わせの場所名を取り違えてしまうケースも“遅刻あるある”だ。

「所属していた大学の将棋部で他大学との交流戦を開いた時のこと。対戦相手の大学のエース部員が3時間近く遅刻してきたんです。ウチの大学は東京都の武蔵小金井駅が最寄り駅になっているんですが、遅刻してきた対戦相手のメンバーが向かっていたのは栃木県の小金井駅。途中の大宮駅あたりで間違いに気付いて引き返してきたそうです。

 本当に勘違いだったのか単なる言い訳だったのかは分かりませんが、この話を聞いた一同は大爆笑でした」(21歳・大学生)