日本維新の会の遠藤敬国対委員長(53)が代表理事を務める公益社団法人「秋田犬保存会」を巡り、川北晃右副会長と山口組系暴力団幹部との交際が発覚した問題。川北副会長が虚偽の説明をしていた疑いがあることが、「週刊文春」の取材でわかった。
遠藤氏が秋田犬保存会の代表理事に就任した2016年、川北氏も副会長に就任した。
「川北氏は遠藤氏の“右腕”。都内でうどん屋などを経営している資産家。秋田県大館市の観光大使も務めています」(保存会会員)
その川北氏は、山口組直系団体「司興業」の森健司(本名・森健次)組長と親密な関係にある。司興業は1967年に司忍・山口組組長が創設した団体で、森氏は司氏の側近として知られている人物だ。
「週刊文春」3月10日号では、川北氏と、秋田犬を抱いた森氏が親しげに写った写真の存在について報道。川北氏が暴力団員と交際している点について、各都道府県が定めた暴力団排除条例に抵触する疑いや、公益法人認定の取り消しに及ぶ可能性を指摘していた。
一方、秋田犬保存会は主に以下のように回答していた。
「(1)川北氏と森氏はうどん店のオーナーとお客の関係であり、川北氏は森氏が指定暴力団員であるとは認識していなかったこと、川北氏は当会の展覧会において森氏と偶然会ったことはあっても、意図的に同行したことはないこと、川北氏が森氏と共に写真撮影したのは川北氏が副会長に就任する前のことであること、及び森氏は指定暴力団員であることが判明した。
(2)川北氏からの聴取や公益財団法人暴力団壊滅秋田県民会議への照会等の調査を行ったところ、(1)記載の事項を確認したため、川北氏に対して森氏と関わらないことを遠藤会長から要請し、現に川北氏は森氏が指定暴力団員であることを知った後は同人と関わっていないことから、川北氏に対する処分等はなされていないという経緯です」