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新たに入手した“親密写真”

 つまり、川北氏は森氏が暴力団幹部と知ってからは交際していないため、問題がないとしていたのだ。

 だが、川北氏に近い関係者はこう証言する。

「2018年から2019年の間にも、“親密写真”は理事会で問題視されていた。百歩譲ってもこの時点で、森氏を暴力団幹部と認識していたはずです。にもかかわらず、川北氏は2020年6月14日のうどん店の10周年記念パーティで、森氏から店の新看板を贈呈してもらっています」

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「週刊文春」は、この時撮影された、川北氏と森氏がうどん店の新看板を持つ写真を入手した。その看板は現在も川北氏のうどん店に掲げられており、表には「森健司」の赤い押印、裏には同名の直筆サインがある。

川北副会長と森健司組長(右)

「森氏は『一緒に食事に行くなどお世話になっている。頑張って』と挨拶。川北氏も『10年で店を辞めるつもりだったが、辞められない』と応じていました」(同前)

 秋田犬保存会は、川北氏が観光大使を務める秋田県大館市から、約128万円(2020年度)の補助金を受け取ってきた。大館市の担当者は次のように語る。

「当市としては今後事実関係の調査を進め、観光大使として不適切と判断すればしかるべき対応をしたいと考えております」

 改めて、秋田犬保存会に見解を尋ねたところ、主に以下のような回答があった。

「当会によるこれまでの調査に基づく確認事項は、前回ご回答した通りです。仮に同事項が事実に反する場合、厳正に対処する必要があるため、当会にて改めて調査を致します」