2021年12月1日に20歳のお誕生日を迎えられた愛子さま。今年1月1日の「新年祝賀の儀」には初めての公務としてご出席なされました。そして3月17日には、皇族が成年される際に恒例となっている記者会見に臨まれます。

 皇室の女性たちの記者会見と言えば、これまでにも愛子さまの叔母である黒田清子さん、いとこの小室眞子さん、佳子さまなど、多くの方々がご成年に際しての記者会見で個性豊かな姿を見せてきました。

2021年、愛子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 23年間にわたって宮内庁に勤務し、黒田清子さんが会見を開かれた1990年にメディア対応も担当していた山下晋司さんに、2011年の眞子さん、そして2014年の佳子さまのご成年に際しての会見についてお話を聞きました。

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「導火線が少々短いところがあったと申しますか」

――近年では、2011年に小室眞子さんがご成年され、2014年に佳子さまがご成年されています。

2011年に行われた眞子さまのご成年に際しての会見 ©時事通信社

山下「眞子さんは少し緊張しておられるようにも感じますが、全体的にはしっかりされていると思いました。落ち着いて力強ささえ感じるというか、ご立派になられたなぁと当時思いましたね。ご公務の時と比べて記者会見などでは多少フランクになる方もいらっしゃるのですが、眞子さんはほとんど変わりませんでしたね。昨年10月に行われたご結婚当日の記者会見でも、怒りだったり悲しみだったりが溢れてもおかしくない状況だったと思いますが、事前に準備された内容を淡々とお話しになっていました。ご成年の際の記者会見でも微笑まれたりはしつつも、全体としては真面目な印象が強いです」

――それでも父親の秋篠宮さまについてはユーモラスにお答えされています。

山下「『かつてはよく怒る父親でございましたけれども、最近はすっかり丸くなっております』というのはおもしろいですよね。それに関連して『導火線が少々短いところがあったと申しますか』ともお話しされていました」

――眞子さんの会見はどこで行われたのでしょう。

山下「これは秋篠宮邸ですね。宮家は御所や宮殿ではなく、宮邸か、もしくは秋篠宮家の場合は赤坂東邸という秋篠宮邸に隣接する建物が使われます。眞子さんと小室圭さんの婚約内定記者会見が行われたのも赤坂東邸の応接間でした」