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「VAPEはたばこじゃない!」と逆ギレ
奈良市に住むグラフィックデザイナーの男性(33歳)は、JR宇都宮線の事件と同じように、電車内で喫煙をしていた乗客を注意して逆ギレされたことがあるという。
「京都駅から近鉄奈良駅に向かう特急に乗っていたとき、僕の前方に座る中年男性が加熱式たばこを吸い始めたんです。注意しようかどうか迷ったんですが、変な匂いがしてくるので、思い切ってその男性のところに注意しに行ったんですね。そうしたら、その男性に『ふざけるな! これはたばこじゃない、VAPE(ベイプ)だ! 言いがかりをつけるな!』とキレられました。
その男性が吸っていた加熱式たばこはニコチンが入っていないタイプらしく、『ニコチンが入っていない=たばこではない』という理屈のようでした。面倒くさいので車両を移動しましたが、VAPEだろうとなんだろうと、どう考えてもマナー違反でしょ」
こうした謎理論を掲げて電車内で迷惑行為をするケースはほかにもある。京王線沿線に住む接客業の女性(25歳)は、電車内でとんでもない乗客に遭遇したことがあるという。
「たしか平日の昼間だったと思いますが、『金子駅』というピカピカ光る電飾が施された服を身につけ、『金子駅』と書かれた手持ち看板を持った初老の男性が、『つつじヶ丘の駅名を元に戻せ!』と大声で叫びながら電車内を走り回っていたんですよ。
なんでも、開業時の京王線つつじヶ丘駅は『金子駅』という駅名だったそうで、金子駅に戻すために電車内で叫び続けているみたいです。とにかく男性の声がうるさくて迷惑で、赤ちゃんが泣き出したくらいでした」