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「山の手線沿線、バストイレ別で6万⁉︎」と喜んだものの…破格の物件に入居した女性が経験した、セクハラ大家という“地獄”

2022/03/22

genre : ニュース, 社会

 日々の仕事に追われ、疲れて帰宅する我が家は安住の地にしたい……。そのために入念に吟味して住む家を決めたとしても“大家”との相性が悪ければ、その苦労は水の泡となる。

 アパートやマンションの所有者で、不動産の管理を行う大家。物件によっては大家と部屋を借りる人のあいだを「不動産管理会社」が仲介するケースもあるが、大家自身が、同じマンションや物件の近所に住み、所有する不動産の管理をする例も少なくない。

 物件を介して、大家と賃借人が関わると思わぬ“賃貸トラブル”につながることもあるという。そこで本稿では、大家に家の安寧を奪われた経験がある人に話を聞いた。

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修繕費をケチる、セクハラ発言…入居後にわかったヤバイ実態

 賃貸トラブルと聞くと、賃借人が家賃を払わない「家賃滞納」をイメージしがちだが、借り主が大家に対して不信感を抱く事例も存在する。

「ガスの点検に来た人に『ガス管が老朽化している。応急処置はしたが、すぐにでも取り替えないと危ない』といわれたので、急いで大家に相談したんです。しかし、修繕費をケチっているのか一向に取り替えてくれず、身の危険を感じて退去しました。自分が部屋を出たすぐあとにネットで確認したところ、僕が住んでいた部屋は入居者を募集していたので、おそらくガス管は直っていないと思う」(33歳)

「普通に生活をしていたつもりだったが、下の部屋に住んでいた大家に『足音がうるさい』と言われた。その後、生活音に気をつけて暮らしたのにクレームが来たので、面倒になって引越しした」(30歳)

 渡辺真美さん(仮名・30歳)は、過去に住んでいたマンションの大家から受けた、さまざまなセクハラ被害が忘れられないという。

「その物件は山手線沿線で、最寄り駅から10分の場所にあるマンションでした。ワンルームでバストイレ別、専有面積は25平米……同じ条件で物件を探すと家賃の相場は管理費別で7万円以上なのですが、その家は管理共益費込みで6万円と破格だったんです」