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四半世紀経っても変わらない日本の入管
田中さんが面会活動を始めて四半世紀。牛久入管を訪れる支援者を送迎するボランティアをしたのがきっかけだ。
ただ通い続けても、仮放免を認める基準がはっきりしない。仮放免に必要な保証金も10万~20万円程度でばらつきがある。ネパール人男性は5月下旬に仮放免される予定で、保証金は10万円。同じく面会に応じたベトナム人男性(36)も同時期に収容が解かれるが20万円だ。
この10年ほどで、牛久入管に「良くなったところもある」。毎日、運動やシャワー浴ができるようになった。レトルト食品やカップ麺の差し入れも可能になった。
でも「根本は変わっていない」。
英国の施設では、収容者が携帯電話やパソコンを自由に使うことができ、言語や職業訓練の教室もある。「来た人を受け入れる施設」だ。
それに対し日本は―。
「ずっと、外国人をたたき出すための施設です」