「ヤクザになっちゃうよ」
「患者さんにとって必要なのは、資格があるナースだよ!」
そして「イライラするから」と言って、電話を切ろうとするX氏。Aさんは話をしようと食い下がるが、X氏はこう言い放った。
「綺麗ごとばっかり言ってっからだよ! ヤクザになっちゃうよ、これ以上言ったら」
電話の向こうではY氏の笑う声も聞こえる。そしてX氏は「はい、じゃあね」と言って、電話を切ったのだった。
OMM法律事務所の大塚和成弁護士が指摘する。
「先生と生徒という優越的な関係を背景にして、先生が生徒に対し、『バーカ』などの暴言や、生徒の人格を否定するような叱責をすることは、民事上の不法行為になり得ます」
パワハラ発言の事実を確かめるべく、X氏を電話で直撃したが、「何もお話しできることが無い」の一点張りだった。
木更津看護学院にパワハラの事実などを問い合わせると、次のように回答した。
「当方としましては、(四月下旬に設置予定の)第三者調査委員会の中で対応させていただく所存です」
だが同校のパワハラが問題となったのは、今回が初めてではなかった。
このほか、X氏が生徒に吐き捨てたさらなる暴言、学校がパワハラを把握していた証拠文書、学校長が生徒にしていた“口止め”(音声は電子版で公開)など、詳しくは3月23日(水)12時から配信中の「週刊文春 電子版」、および3月24日(木)発売の「週刊文春」で報じている。
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