NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が、あと2週間ほどで最終回を迎えようとしている。昨秋のスタート以来、朝ドラ史上初となる3代のヒロインを上白石萌音、深津絵里、そして川栄李奈と引き継ぎながら100年におよぶ物語を紡いできた。
クランクアップのあとに駆けつけた先は…
『カムカム~』の撮影が2月26日にクランクアップしたあと、川栄李奈は3月16日、古巣である東京・秋葉原のAKB48劇場に駆けつけた。劇場ではこの日、彼女のAKB48時代からの盟友である入山杏奈の卒業公演が行われていた。公演の終盤、入山と同期のメンバーなどがあいついでステージに上がるなか、川栄は最後の最後にサプライズで登場。2人泣きながら抱き合うと、入山から「ありがとう、朝ドラ女優」と言われ、川栄は「恥ずかしい、恥ずかしい」と照れていた。
川栄は入山より1学年上ながらAKB48では1期後輩にあたる。高校1年だった2010年7月に「AKB48第11期研究生オーディション」に合格すると研究生を経て、いまからちょうど10年前のきょう、2012年3月24日に正規メンバーに昇格した。入山とは配属先のチーム4で一緒になる。
チーム4はそれから半年あまりで一旦解散したが、2人はそろってチームAに移籍し、2015年8月に川栄がグループを卒業するまでチームメイトとして活動している。入山とはこの間、同じくチーム4出身の加藤玲奈と3人で「アンリレ」というユニットを結成したこともあり、仲を深めていった。
秋元康に「私は女優になりたい」
そもそも川栄がオーディションを受けたのは、友達から誘われたのがきっかけで、住んでいた神奈川から東京に遊びに行けるというぐらいの軽い気持ちだったという。アイドルに必須の歌もダンスも苦手で、AKB48に入ってからというものずっと苦労したらしい。
そんな川栄の存在が一躍世間に知れ渡ったのは、2013年にバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の企画で受けた各教科のテストの点数が出演者中最下位となり、“センターバカ”の称号を得たときだった。このときの英語のテストでの珍解答から「ハステとワステ」という楽曲が生まれ、シングルのカップリング曲(ユニット・BKA48名義)としてリリースされている。